クエンティンですよ。小生にとっては青春ですね(大げさ)。9作撮っていて、本当に10作で引退するんですかね?大変気になっております。
本人が出て来ない、関係者のインタビューで構成されているという作りのせいか、マイナー作品扱いですね。独立系、とまでは言いませんが、東急テアトルグループのシネ・リーブル梅田で上映です。新潟で行ったらシネ・ウインドみたいなもんですかな(言い過ぎ)。
初めてのシネ・リーブル梅田…。3回くらい利用した、ウィラーの出発場所じゃないか。遠いな…。梅田界隈の映画館でダントツに遠いです。
改札から10分以上は見ておかないとです。去年閉館してしまったテアトル梅田が残ってたらテアトル梅田でやっていたかな?
奇抜な建物、大阪スカイタワーに入ってます。ウィラーの待合場所の裏側だったのね。こっち側のセクションは初めてだわ。26日土曜日、夕方の上映だと思って昼前にチケット買いに行ったら21時だった(笑)。チケット買って一度退出。駅方面に戻る(地下の)近道ないか散策。なかった(笑)
オフィスから見て「変な建物だな~」と思っていましたが、地上から見てもまた別の「変な建物だな~」感があります。空中庭園がウリみたいですけど。
午後、梅田で買い物して一度帰宅。家で早めに軽く夕食をとり、再出発。
20時過ぎのグランフロント前の広場ではBMXの大会やってました。日中からセットされてたけどナイトイベントだったとはね。
シャッタースピードが追いつかないが、クッションの上で2人のライダーがジャンプ中。男子準決勝1組目でした。
向かって左側のライダーが着地に失敗してましたな
1本だけ観て会場を後に。毎週大阪駅南側を張っていればこのようなイベントに遭遇しそうです。張らないけど。
シネ・リーブル梅田の窓側から。黄色いところがJR大阪駅、少し奥でBMXやってた。遠いなやっぱり。そして途中の道暗すぎ(地下道だけど)
今回の映画はパンフレットなし。雑誌『スクリーン』のタランティーノ特集の復刊。買いませんけど高すぎじゃない?
立派な建物の中に入っていますが、ミニシアター感ありますね。今度「ロバート・アルトマン傑作選」なんてやるのか。観たいな。「ザ・プレイヤー」と「ショート・カッツ」しか観てない(どちらも選外)けど。
21:05の上映開始!テアトルさん、マナー系の映像がシュールですね。「NO!MORE!映画泥棒」すら上映されないとは。
ようやく映画です。幾人かの出演者(スタント含む)、映画関係者(ルームメイト含む)のインタビューで、デビュー作から8作目「ヘイトフル・エイト」までをなぞっていく構成。
「レザボア・ドッグス」の頃は当然知らず、「パルプ・フィクション」で知ってLD(!)買った。映画館で観てないのは「レザボア・ドッグス」、「イングロリアス・バスターズ」(前売り買ったけど忙しくて行けなかった…)、「グラインドハウス/デス・プルーフ」(マイナーすぎて田舎でやったのか?やっても2週間コースだったろう)。あとは映画館で観てる。観てるけど、全部また観たくなったな~。サントラは「パルプ・フィクション」と「キル・ビル Vol.1」持ってる。でも実家だ。
「パルプ・フィクション」は映画の出来どうこうより、ノスタルジックな気持ちになりそう。今観ると印象がまた違うかも、なのは「ジャッキー・ブラウン」だな。インタビュイーも言及していたが、「パルプ・フィクション」とは別物なんだが、同じテンションで観に行ってやや満足度は低かったように思う(「110番通り」?主題歌のサビは強烈に残ってる。デルフォニックスのハイトーンな歌は覚えてない。)
「キル・ビル」も1回しか観ていないことに自分で驚く。色々覚えているシーンはあるが、映画の中で触れられる戦っている最中に小学生の娘が返ってくるシーンは覚えてない。というか「Vol.1」にピーク持ってきすぎて「Vol.2」があまり…。眼帯のダリル・ハンナがあの口笛拭いてるシーンも「Vol.1」か?
「ヘイトフル・エイト」は「レザボア・ドッグス」の進化版か。なるほど。密室劇だもんな。「パルプ・フィクション」でセリフに出てきた「レッド・アップル」を「ヘイトフル・エイト」でキャストが吸っている、だと!?「パルプ・フィクション」のヴィンセント・ヴェガと「レザボア・ドッグス」のMr.ブロンド(ヴェガ)が兄弟だと!?「ジャンゴ」のXが「パルプ・フィクション」(?)のYの高祖父(もう拾いきれない)!?「キル・ビル」冒頭の保安官親子の子の方は「フロム・ダスク・ティル・ドーン」で死亡!?スゴイなタランティーノ…。昔の少年マンガで新作に前作のキャラがチョイ役で登場(「Happy」に柔ちゃん、「ドラゴンボール」にアラレちゃん)、みたいな感じか(←違う)
自然で面白い会話についても触れられている。「パルプ・フィクション」冒頭の”ル・ビッグマック”、ディナーでの”超生生焼け”(言ってみてぇ~)などが楽しかったよなぁ。
映画に愛された男かもしれないが、出演者・クルーに愛されてもいる(当然愛してもいる)。
クリストファー・ノーラン監督もそうだけど、フィルムへのこだわりすごいですね。売れた監督だからこそできることなんだろうけど。「セブン」の”銀残し版”ってなによ。マニアックすぎん?(笑)
英語が話せたらタランティーノと一般客が狭い映画館で上映作品について語らう「QTフェス」メチャ楽しそう!!
「パルプ・フィクション」にもハーヴェイ・カイテルとパム・グリアーのやり取りがあったという。見てみたかったかも。っていうかハーヴェイ・カイテルの近影見たかったな。まだ生きてるよな。生きてるな。84歳か!デ・ニーロより上か。
インタビューに出てきたカート・ラッセルが変わらなすぎてビビった(笑)
マイケル・マドセンのガラガラ声、インタビューだと味があるなぁ。映画では天龍並みに聞き取りづらいが(字幕なので関係ない)。
スタントマンと女性をオマージュした「デス・プルーフ」か。スタントマンのクセで最初のテイクでほぼ顔が隠れているというの面白かったな。
終盤サラッとだけど、ワインスタイン問題にも触れている。ワインスタイン/MIRAMAXのオープニングだったよね。25年の近しい関係で、「知らなかった」はないんじゃないかな~。噂とか「女グセが悪い」とかは耳に入りそうだけどな。そしてユマ・サーマン。後遺症があるくらいのケガしちゃったのか。それも知らなかったな。
過去作品を全部観たくなったのももちろんだけど、この映画もまた観たくなったなぁ。
デビュー作でカンヌに呼ばれて真夜中上映・翌朝になったら有名人、ってレジェンド過ぎるでしょ!
タランティーノファンにはオススメ。「パルプ・フィクション」くらいの人にはお勧めしない、かなぁ?
8.5/10(青春分を加味)。シネ・リーブル梅田にて。