なんてことのない日々

つれづれなるままに、思ったことを書きましょうかね。凝った構成はやりません。インデックスとか。そんな時間はかけたくないので。ほぼプレーンテキストでやっとります。肩のこらない書き方をしている結果、肩のこらない読み物になってるかな。あまり強く批判めいたことは書いてないつもりですが、好きなモノ・コト・人を悪く言ってたらゴメンナサイ。個人の感想です。読み飛ばしてください。

【展覧会】【散策】【観光】「雪舟伝説」~三十三間堂

 暑いに近い暖かさですね。「まだちょっと寒いうちに清水寺を30年ぶりに見ておこうか」などと思いつつ、ここまで来てしまいました。そこそこ忙しいんすよね、色々なことに興味があって。軍資金にも限りあるしね。

 今回は、4月13日~5月26日までの「雪舟伝説」を見に京都国立博物館へ。事前のリーフレットに「※『雪舟展』ではありません!」って注がふってあるのかわいい(笑)
 確実に雪舟の筆によるものの特定が難しいんでしょうなぁ。展示品にも”伝雪舟筆”がたくさんありましたよ。でも国宝となった雪舟の作品が6点、重要文化財(「四季花鳥図屏風」は重文なんだ)を含めて7点並んでいるので充分最近の「○○展」の要件を満たしているような(嫌味)

 ともかく7時半過ぎに家を出ました。9時10分前くらいに着きました。駅から国立博物館は1.5kmか。雨天や真夏でなければ歩けるな。朝は無理だけど(帰りも次の予定のため、今回はバス)。

こんな感じ。バス通り沿いでは足らず、その角を駐輪場側に折れてます。ざっと110人ほど。会場前にはもう50人くらい増えてました。でもね、まだまだ新国立美術館とかに比べればね。

まもなく開場。

左のが雪舟。右のが若冲。わかるかな、わっかんねぇだろうなぁ。

例によって最初の方は混み、人の列も渋滞でしたが、後の方になると空いてきてましたね。

 序盤の(個人的な)見ものはくだんの「四季花鳥図屏風」。右隻の荒々しい樹の幹の表現、左隻の繊細さのコントラストが見事。後で長谷川等伯雪舟の後継者争いをしていたという雲谷等益の「四季花鳥図屏風」が出てきましたが、こっちの方が優美な印象を受けました。
 若冲の「松竹梅群鶴図」は鶴の描写がより精細で、クリーチャー感が強かった(邪鬼=オニ・from『彼岸島』みたいな)。15,6世紀の作品を18世紀にリバイバルとはねぇ。

 あと、「四季山水図巻(山水長巻)」という作品が文字通り巻物で展示されていて、その長さなんと16m!長すぎて展示期間を4つに割って、それぞれを展示するようです。
 後段でまた別の「四季山水図巻」があって、これを狩野探幽が模写したものも飾られているんだけど、原本の奥付に狩野安信?が「神品」と書いていてこの頃既に「神」とか言ってたんだなとほほえましく思った。
 「伝雪舟筆」となっている「梅潜寿老図」なる一幅が、(ややくすんでいるけど)カラーリングやタッチがまるでミュシャのようで面白かった。

 雪舟は自分が明に留学に行き、そこで見た西湖を基に「西湖図」を描くわけだけど、それを模写する後段画家たちの「西湖図」に意味があるのか?とも思うが、模倣から自分のスタイルが生まれてくるのはよくあることだからなぁ。狩野派などは集団になっていって商業的なこともやっていくとなれば模写で技術を身につけるという側面もあったか。同じく伝雪舟筆となっている「富士三保清見寺図」などは模写も多いし、そこから商業印刷っぽくなっていったんだろうな、という感じがした。構図を真似て引き算するとか、いろいろアレンジはできるのだねぇ。

 だいたい無意識に1時間くらいで回るのが常のところ、今回は1時間半くらいで終了。久しぶりにちょっと疲れた。

ミュージアムショップも色々あったけど、ポストカードを2枚。

変形・大判の「四季花鳥図屏風」のポストカードは右隻だけ。左隻も売ってよね~

というわけで外へ出ます。

「考える人」、京都にもあったんですね。

sesshu2024.exhn.jp

そしてまた、横断歩道を渡って向かいの三十三間堂へを拝観。600円。

 半年ぶりですね。外国人も多かったです。セント・何とかというアメリカのハイスクールの旅行らしい一段がいました。なんかダッセェジャージ姿でした。みんな。ティーンの頃は引率の大人と較べるとそんなにまるまるしてないのね。

 中でまた1,001体の観音様をじっくり見てきました。合掌しているメインの手の下で、両掌を重ねている腕2本の位置、表現方法や耳の脇から垂れている飾りの位置や表現、裾付近にかかっている2本の帯状のものの位置などが造り手によって違いますね。目が違うのは知っていましたが、よく見ると唇にも多様性がありました。薄いのとか、若干ギュッとなってるのとか。
 胴体の箔とか剥がれたりしてるけど、あれは修復しないんですかね。

 

外の庭園は、今は八重桜とつつじが見頃でしたね。つつじは国立博物館にも多数。

前回、なんとなく見過ごしたけど、ここの瓦も古式ゆかしい丸瓦ですね。

そして新春の通し矢(弓道大会)は長さ118mで行われるのではなく、60mということでした。それなら通常の2倍強、そんなに角度変えてない理由がわかりました。

いやあ面白い。楽しい。

https://www.sanjusangendo.jp/

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