なんてことのない日々

つれづれなるままに、思ったことを書きましょうかね。凝った構成はやりません。インデックスとか。そんな時間はかけたくないので。ほぼプレーンテキストでやっとります。

【映画】「RRR」鑑賞


 元々はそんなに興味なかったんですよ。インド映画未見やし。でも、友人レコメンド、テレビでチョコレートプラネットの長田が推し、更にゴールデングローブ賞を獲ったというので、これはなにがしかのアカデミー賞も獲るかもしれん、と観ることにしました。

 公開されてだいぶ経った上に、リバイバル上映的な雰囲気もあって、少ない回数で観客は多めという状況のようです。

 2月4日土曜日は仕事で出る用事がありましたので、その足で観に行くことにしました。イオンシネマ心斎橋シアタス。ラグジュアリーなシート。最前列は足を伸ばして置けるソファーみたいになっていましたね。高い席なんでしょうね。すべてのシートにパーティションが設けられていて、パナソニック製空気清浄機ジアイーノが置かれていてアフターコロナの映画館はかくや、という感。

 20時からの回は200人くらいでしょうかね。小さいホールでしたが満席でした。

 一言でいうと面白かった。だいぶこってりしていたけど、3時間の長丁場を感じさせない迫力があった。
 序盤のラーマが暴徒の中から国王の写真を落とした者を捕まえるシーン、ビームの虎捕獲シーン、2人が機関車の事故に巻き込まれた子供を救出するシーンなど、見せ方がすごい。

 それ以降も圧巻の映像で様々なアクションが展開されていくのだが…これはチート感がすごい。個VS軍隊のパワーバランスおかしい。矢(矢だぜ矢!)VS自動小銃のパワーバランスも。終盤の射手ラーマはまるで”オーリー”オーランド・ブルーム演じるエルフ・レゴラス(だっけ)のようでしたわ(「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビットの冒険」ね。念のため)。

・毒蛇に咬まれて1時間以内に死ぬピンチ→そこらの街路樹の葉っぱで薬作って回復→すぐ戦闘(激闘)
・拷問にあって利かなくなった脚も、ビームの薬草で速攻回復
ってRPG(の回復)かよ!
・提督も車から放り出されて空中でライフルキャッチ→狙撃でラーマの車破壊→着地後のダメージなし
って地味にチートな敵だったな!
TNT満載の弾薬庫誘爆してあんなもんかな。ジェニーちゃんはあの建物にいたんだよね?ノーダメ?

などなど、つっこめばつっこみどころは満載です。

 そんなことよりもものすごく感じたのは「男の物語」だということ。序盤の主題歌(?)も朗々と男が歌ってるし、説明的なラーマとビームが出会った時の歌も。女性はそれぞれジェニーとシータのエピソードが挿入されるものの、いかにも添え物な感じですね。ジェニーなんて、ビームが館に行くためのエピソード作りって感じだし(ラーマ助けるためにも協力するシーンがチラッと映ってるけど。何者でなんであの館にいるのか不明)。マッチョ感、マチズモ感満載。実際ラーマは特にマッチョですね。インド人の体格はあんな感じなんだろうか。
 この映画一本でどうこういう話はないし、インド映画にも恋愛映画もあって、このような感じではないのかもしれないけれど。

 当然と言えば当然なのだが、支配者としてのイギリス・イギリス人が悪く描かれている。やった方は覚えていないがやられた方はいつまでも覚えている構図は日本も身につまされますな。観たことはないけれど、今も抗日映画が作られる所以です(日本は原爆落とされたって映画作らないけれど。「日本のいちばん長い日」があるくらいだから、1本くらいあっても良かった気もする)。

 そんなこんなを色々考えてしまいました。
 あ、長田氏絶賛のナートゥ、確かにすごかった!あれ早回しじゃないのスゴイ。
 ラストの歌&踊りの中で取り上げられていた3人?4人は「建国の祖」的な人たちなのかねぇ。

 ラーマ救出後の森の戦闘中に流れる歌の訳がところどころ「ビーマ」になっていたのは誤訳?

 そんな感じです。8.0/10。イオンシネマ心斎橋シアタスにて。

余談:イオンシネマってワーナーマイカルから看板替えしたシアターですよね。ワーナー時代おいしかったポップコーン、塩味だとバターかからないのね(バター醤油のほうならかけるのかも不明)。あれがうまかったのになぁ。
あまり映画中に食べたりしないのだけれど、これはおあつらえ向きかな、と思い久しぶりに買ってみた次第。Sサイズでもたっぷり。おっさんには。

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