なんてことのない日々

つれづれなるままに、思ったことを書きましょうかね。凝った構成はやりません。インデックスとか。そんな時間はかけたくないので。ほぼプレーンテキストでやっとります。

【映画】「ナポレオン」鑑賞

 先週の日曜日。17日ですね。「ナポレオン」鑑賞しました。

 ナポレオンの栄枯盛衰を3時間半で描く、巨匠リドリー・スコットの大作です。

 高校3年の時、世界史を選択したものの、ヨーロッパの歴史ってそんな通り一遍では正直把握できませんわね。

 40代になるまで、なんとなくフランス革命からそのままフランスって市民社会だと思ってたんですよね(笑)

 王政復古とか、「そんなワード聞いたような聞いていないような…」みたいな。『もう一度読みたい世界史』系の本、読もう読もうと思ってまだ読んでません。社会契約論も受験勉強の一環として、「社会契約論」はいルソー、「法の精神」はいモンテスキュー、「リバイアサン」はいホッブスって感じで記憶しているだけで、大人になってから「社会契約ってそういうことか~」ってなりました。詰込み型教育、いかんともしがたいですね。少なくとも、マーシャルじゃないやリベラルアーツからは程遠いですね。

 脱線しました。ナポレオンです。コルシカ島出身、アウステルリッツの戦いはなんとなく、ワーテルローの戦い、皇帝になった、流刑になって生涯を終えたくらいの知識ですかね。

 色々興味深く観ました。

・大砲、この時代はまだ榴弾ではなく鉄球なのだね。歩兵が攻めてくるときは水平方向に大砲をぶっぱなす。怖え~。鉄砲の比ではないですね。トゥーロンの戦いで愛馬が大砲の直撃を受けてますが下手したらここで死んでたかもだわね。

・断頭台に送られたマリー・アントワネット、意外と歳いってましたな。もう少し若いのかと思った。

・”悪妻”ジョセフィーヌとの子作りシーン。服着たままバックですね。これはどうなんだろうナポレオンの嗜好?「ローマ時代は騎乗位がノーマルで、キリスト教普及後に正常位が一般化した」って昔何かで読みましたが本当かな。

・エジプト遠征していたナポレオンがジョセフィーヌの浮気を知って帰ってくるシーンで、「フリゲート艦2隻を~」って言ってたがこの時代の船(帆布+手漕ぎ)でもフリゲート艦ってジャンルがあったんだ。ググったら元々は大きさを表わしていたようですな。今は護衛艦的な役割らしい。

 話としては、若手の指揮官だったナポレオンが権力の階段を昇りつめて(そして降りて)行く話であり、ジョセフィーヌと会い、愛憎半ばするなか別離する話でもありましたな。それぞれ別の相手とは子をなしながら2人の間には子はできなかった。そういうこともあるでしょうね。

 ナポレオン三世が後に出てくるけど、彼は確か直系ではなかったはず。あの若い子が産んだ子は歴史上葬られたのだろうか…

 人間ドラマ面はそれくらいにして、戦闘シーンに話をうつしましょうか。毎度のことながら、馬を使った戦闘シーンって、毎回どうやって撮ったんだろう?と思ってしまう。例によって例の団体がいるので、1頭も撮影中にケガしたりしていないんでしょ?それであのシーンたち…。特にアウステルリッツの戦いはすごい!人も馬も大砲の直撃を受けたり氷を砲弾が突き抜けて足元から揺れて湖面に落ちてゆく。氷点下だから即死ですわね。

 ロシア戦線はぬかるむ地面、コサックのゲリラ戦法、延びる兵站…。ヒトラーも同じ要因で敗退。結局負けて流刑となるわけだけど、処刑はされないんだね。英雄だったからの温情(世論を恐れて処刑しなかった)か。

 イギリス人の、フランス評が「農民」呼ばわりでヒドイと思った。これだからアングロサクソンは…まったく。

 流刑地から一念奮起して出てきて、瞬く間に兵士たちの心をつかんでしまうナポレオン。あれだけ死者を出して負けても人気があったということだね。

 最後のエンドロールで、出した死者が延べ300万人って…。序盤のキレキレの指揮官から、戦争それ自体に取りつかれた為政者へと変遷していったことをテーマにしているのなら、そこはちょっと掘り下げたりなかったのでは。

 ナポレオンの弟とか、ジョセフィーヌの子供たちとかもチョイ役すぎたね。

 直接の指揮下ではなかったのかもしれないけど、トラファルガーの海戦どうした!?

 栄光と凋落を描くハリウッド映画のテンプレートにうってつけの素材だったかも。それでも3時間半の映画が長さを感じさせないのはさすが!

 それにしてもフランスの指揮官の軍服カッコええなぁ~

 8.0/10。TOHOシネマ梅田にて。今回もApple Original filmsのロゴが踊ってましたな。

www.napoleon-movie.jp

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