なんてことのない日々

つれづれなるままに、思ったことを書きましょうかね。凝った構成はやりません。インデックスとか。そんな時間はかけたくないので。ほぼプレーンテキストでやっとります。肩のこらない書き方をしている結果、肩のこらない読み物になってるかな。あまり強く批判めいたことは書いてないつもりですが、好きなモノ・コト・人を悪く言ってたらゴメンナサイ。個人の感想です。読み飛ばしてください。

【映画】「哀れなるものたち」鑑賞

 連休最終日は、auマンデイ利用して「哀れなるものたち」観に行きました!
 いつものTOHOシネマズ梅田は、気がついたらチケット完売になっていた。ので10km弱はなれたTOHOシネマズ伊丹へ初見参!イオンモール内なのに、イオンシネマズではなくTOHOシネマズなんだね。不思議。

 予告とかで観て、ムンク「叫び」とか、エッシャーの絵画とかを彷彿とさせるシーンが気になって、ストーリーそのものはよく知らないまま観に行きました。

 「フランケンシュタイン的なもの」という捉え方は当たらずとも遠からず?遠からずとも当たらず?なんだろうこの不思議な世界観は。マッドしか出てこん。例によってネタバレ含みます。

 久しぶりのウィレム・デフォー演じる”ゴッド”ゴッドウィンは、橋から飛び降り自殺した妊婦がまだ体温があるくらいの状態で引き上げられたことを好機ととらえ、胎児の脳を母親の脳に移植するという移植手術を行う。その手術によって生まれたのがベラ。体は大人、脳みそは胎児レベルから成長中。

 脳みそが幼児レベルながら、そんなベラに惹かれ婚約するゴディアムの弟子マックス。こいつもヤバい。

 婚約し、婚姻契約書の作成のために現れ、契約の対象であるベラに興味を持つダンカン。ベラを誘惑して駆け落ち。何歳児相当だったのか不明だが、性に目覚めたベラとセックスしまくり。リスボンで肉欲にふけり、ダンカンとの関係が微妙になってくるとアレクサンドリアへの船旅へ。その頃にはベラの知性が開花。客船に同乗していた乗客に連れられ、スラムに横たわる貧民を見せられて動揺するベラはダンカンがギャンブルで大勝ちした金を寄付として船員に渡してしまう。

 船賃が足りなくなってパリで下ろされた2人。ベラは娼館で売春。ダンカンと別れ、娼婦として働くようになる…

 う~む、前バリくらいしているのかもしれんが、R-18指定全開の演出。男性も暗かったりしているけどモザイクとかぼかしとかしてなくて、大丈夫なんすね。ブラブラ感は漂ってましたよ。

 父”ゴッド”の危篤を知り帰省、出生(自分の帝王切開跡)の真相を知り、”ゴッド”とマックスを軽蔑するも受け入れるベラ。駆け落ち前の婚約を履行・挙式中に元の夫が名乗りを上げ…と話も複雑化。

 なんだろうな、スチームパンクではなく電力は使っているのでパラレルワールドの19世紀といったところだろうか。頭がアヒルの犬、頭が豚の鶏などキッチュな世界観が冒頭から全開(あの「マーズアタック!」以来だよ)。”ゴッド”の顔は縫い跡、切り傷だらけなのだが、父親だった教授による人体実験の影響でなんとか腺を切除されたから胃液が自作できないとか性機能がないとか、マッドだらけで色々すごい。そんな科学者でも最期は腫瘍なのだね。

 最初は体すら制御できないベラがだんだん語彙を増し、哲学的なことを話し始めるところまでは良いが、そこから医師を目指せるほどの頭脳となるのは飛躍が過ぎる様な気はする。そんな伏線はなかったと思うので、胎児の脳が超優良スペックだったということだろうか。

 ベラの前の夫もサイコ野郎で従業員を拳銃やドーベルマンをけしかけて脅すクズ野郎だったが、最後は脳をいじられてヤギのようにふるまっていた(「ハンニバル」で脳みその一部食われた捜査官を思い出した)。ベラ-マックス夫妻と家政婦などにとっては快適な屋敷とその内庭だが、おぞましい世界だ…。元夫だって失踪状態なので捜索されないのかな。

 原作があるようだがとにかくすごい作品だった。キャスト達の怪演に脱帽。ベラの衣装が毎シーン毎シーン際立っていた。街(シーン)ごとに鮮やかに変わる色彩感覚にも関心。

 余談だが、「三こすり半」的概念は洋の東西を問わないものなのだな、とも思った。9.0/10。

TOHOシネマズ伊丹にて。こんな作品、よくTOHOシネマズクラスのメジャー映画館で上映できたもんだな、と感心。

www.searchlightpictures.jp

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【映画】「テルマ&ルイーズ」鑑賞(家で)

 「テルマ&ルイーズ」。リドリー・スコット。1991年10月公開か。高3でしたね(笑)。当然受験生だったので、確か9月17日に封切られた「ターミネーター2」を翌日(の土曜日に)に観に行って、それを最後に「受験生なので映画は封印!」としました。封印していなくても本作は観に行ったかどうか。大学生になってたら「観ておくか」くらいのハードル間で観に行ってたと思います。当時は月3~4本観てましたので(懐かしの同時上映含む)。

 まあそんなことはいいか。結局公開から30年余、本作と交わることがありませんでした。これ、クレジット見ると1ミリも書いてないけど、脚本はタランティーノが書いてたんじゃなかったっけ?(クレジットではカーリー・クーリ)アカデミー賞でもゴールデン・グローブ賞でも脚本賞取っているから、「原作者」の名前など出したくないのかもだけど。

 さて、本題です。例によってネタバレ含みます。

 抑圧的な夫ダリルと暮らす専業主婦のテルマはウェイトレスをして働く友人ルイーズと週末のドライブ旅行へ出かける。ダリルへは結局告げることなく出発。冒頭、綺麗にものを畳んで最小限の荷物にとどめるルイーズとトランクに雑多に物を投げ込み、荷物もやたらに多いテルマの対比。こんなところにも性格の描写がされていて巧いですね。

 ハメを外したいテルマに付き合って居酒屋(!)に寄り酒を飲み始める2人。そこに女たらし(?)のハーランがやってきてテルマをナンパ。途中までは楽しく飲んでいたテルマだったが、出発しようとした際ハーランにレイプされかかる。護身用の拳銃で阻止するルイーズ。ことが収まったかと思えたが、ハーランの捨て台詞にルイーズは反応して発砲、ハーランを射殺してしまう。自首を薦めるテルマ、拒むルイーズ、ということで行き先を変更してメキシコ国境へ逃れる旅へ…

 ロードムービーであり、当時はそんな言葉(少なくとも日本には)なかったシスターフッド映画なんですな。新しい!というか、リドリー・スコット級の監督のメジャー作品であったことが珍しい。「カウガール・ブルース」とかもっとマイナーだったら女性ものロードムービーはあったと思うけど。シスターフッドものあったかどうかは知らない。当時は大論争になったみたいですね。女性の(っていうかテルマの)解放があけすけに描かれているものね。

 熟慮タイプのルイーズに対し、直感型(ノリタイプ)のテルマはスキが多くって危なっかしい。大学生を名乗るJ.D.(若きブラッド・ピット)にコロッとだまされて一夜を過ごし、その後ルイーズが恋人のジミーに届けてもらったなけなしの6700ドルを盗まれてしまうあたりはその極み。だけどそこから2人の関係性は激変。J.D.から聞いた口上をまるパクリして田舎の食糧店で強盗は働くわ、職質した警察官を拳銃で脅し、トランクに閉じ込める際は無線を壊すわ閉じ込める前のトランクに空気穴までこしらえるわ、随分機転が効いている。

 盛り場にいる小悪党1人打ち殺されただけでFBIに連携したりなんてことあるかなぁ?とか、ハーラン殺害現場から「あの2人組が…」って連想働くかなぁ?とか、その辺の展開に若干無理やり感があるけれど、それ以外は破綻ない展開。ちょっとカーチェイス(振り切るところ)は緩いか。「もうちょっとちゃんと封鎖しろよ(笑)」みたいな。

 ともあれ、電話も探知され、パトカーに包囲され、ヘリまで出てきて完全に逃げ場なし。「どうなるよ?」というところで文句のない2人の選択。納得。逃避行なのに「最高のバカンスよ」と言い続けるテルマたちにとってこれ以外の選択肢はなかったのだろう。

 テキサスでレイプ(かそれに準じる被害)を受けたと思われるルイーズの過去が、会話とそのリアクションのみで描かれ、その拒絶感から咄嗟のハーラン殺害・自首しなかったことへの背景がほのめかされている。とても巧みだった。

 マイケル・マドセン、若い・細い(笑)。ハーヴェイ・カイテルも若い。いい人なの珍しい。そしてブラッド・ピット。細い。けど上半身の筋肉スゴイ。オーディションでジーナ・デイビスが選んだんだとか。恩人ですね。

 こっちはクレジットされていないけど、クリスチャン・スレーター主演の「トゥルー・ロマンス」はタランティーノ脚本の作品。こちらも観てみようかな。

8.0/10

eiga.com

unpfilm.com

4Kリマスターで公開されるようですね。

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【散策】2024年1月のMaintenace Hole

本年もマン活頑張るぞ~!(できる範囲…)

1月2日 弥彦村

制水弁に

仕切弁たち。

1月3日 五泉駅ホーム上です。

1月6日 豊中市。ラン活中。

千里中央駅周辺。福岡でも見たメーカーの雨水用。福岡のは雨だったのでこれに更新。

ちょっと小さい雨水用。

同じく汚水用

雨水・汚水用

大阪ガスの60cmサイズは珍しい。メーカー2種。

これも初めてのメーカーかな?汚水用。

無銘ですね

大阪府・汚水用

前に見たのと違う豊中市の基準点。

電防。30cm程度

大阪府。府の木と花かな?

1月6日 吹田市 道路沿いのスタンド近く。用途を削ってるんですかね。1.2mくらいありそう。

C.C.B&電話用

国交省で広域水道・上水A

1月8日 豊中市。再びラン活中。府警の信号用、撮ってなかったらしい

前にカラーバージョンは撮ったけれど。

1月13日 豊中市。3たびラン活中に。なんのロゴなんだろう?

合流で前にこの記号(?)見た。

デカい2段式。流域・軽質って書癒えてある。

府管轄・猪名川の流域下水道

別の、猪名川水系。

西宮・伊丹・尼崎の三市水道 廃棄弁室だそうな。

1月14日 関大前駅近くで。地下通路のそばでした。

関大駅から豊津駅の途上にデカい汚水用。1.2mクラス?

電電公社の、電話用。古いですね。

1月16日 奈良市。汚水用。

1月17日 大阪市住吉区住吉大社付近で。でかいですね。1.2mクラスかな。

1月19日 港区・赤坂見附周辺。ロゴとタキロンが併記されてるタイプ

BLMなるメーカーのヤツ。

1月20日 赤坂見附。「電」とのみ。

東京ガス。デカい。1.2m級。このパターン珍しい。

1月31日 河内長野市。雨水用

汚水用

小さい汚水用たち。

仕切弁たち

空気弁

止水栓

排水桝

市章のみ。少し小さいバージョンたち。

ガスバルブ。河内長野ガスですって。

重汚水ですって。タダものでない感じ?

汚水用の「お」

消火栓

汚水用

流域・汚水

重雨水とは…。重量のある車両が通れる(乗れる)マンホールということか。

雨水用

小さい汚水用たち

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【サッカー】アジアカップ2023 ノックアウトステージ イラン戦観戦

 「アジアカップ2023」なんですね。コロナでずれた?

 開幕前は(開幕後もかもだが)「史上最強」「優勝筆頭候補」と喧伝されていた日本。今でも史上最強とは思うけれど、グループステージが始まるとよもやも苦戦。2戦目はイラクに敗れたりして、気候の面も含めて「容易じゃないな」とは思っていました。開幕前は「欧州組をそんなに招集せんでも(いけるっしょ)」みたいな楽観論も。小生も優勝の可能性は高いし、「三苫とか久保とか富安とか遠藤は招集しなくていいんじゃない?」と思ってました。甘かったですね。はい。

 悲しいことに、地上波で国際試合が放映されなくなった環境に慣れてしまったけど、ノックアウトステージに入って、週末で地上波放送って格好のシチュエーションだったので観戦しました。

 上田綺世って、イマイチ代表で活躍できていないイメージがありましたがフェイエノールトに行って覚醒したんでしょうかね。この試合では得点はできなかったけど、守田の先制ゴールは彼のポストが決定的でしたな。守田のゴールは弾かれてもおかしくなかったけど、よく乗り上げたなと思いました。上田綺世のジャンプ力なんなんだろう?あのイエローカードくらい意味が分からない(笑)。

 前半立ち上がりやや押し込まれたけど、先制の後に追加点が入らなかったのが大きかったかな。富安、板倉がいて、その前に遠藤がいても終始DFが収まらなかった感じがして、こんなにバタバタした守備は久しぶりに見た。同点になってからは正直勝つ雰囲気しなかった。決定機は何度かあったけどね。

 三苫投入後もほとんど見せ場作れず。最後の最後、失点してからの浅野・細谷投入も遅すぎるし効果的とは言えなかった。板倉も前半でイエロー取られてからは慎重な対応になってたし、後半替える選択肢はなかったのか。

 日本人が体格で劣る、というのを久しぶりに感じた後半でしたね。それを徹底してやられた上に決定力があるFWがいたと。

 新戦力の発掘という意味でも収穫は毎熊くらいですかねぇ、大会を通じて。

 このタイミングでの伊東さん離脱もキビシイ。伊東さん、三苫さん抜きイコール飛車角落ちみたいなものか。数年後この2人がいなくなった後のことを考える必要はあるのだろうが、特に伊東さんは突如いなくなったの痛かったなぁ。どうなるんでしょうね、彼の件は…

 好事魔多し。アジアカップの穴にハマった日本代表。兜の緒を締めなおしてアジア予選にいってくれよ。

 それにしてもXの監督バッシング(掌返し)ひでぇなぁ。

 鈴木彩艶くんも監督も、また盛り返してもらいたいですね(彼、黄色いGKユニ似合いますね)

www.the-afc.com

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【映画】「レザボア・ドッグス デジタルリマスター版」鑑賞

 タランティーノですよ。昨年の「クエンティン・タランティーノ~映画に愛された男」を観て高まったQT熱。間もなく「レザボア・ドッグス」がデジタルリマスターで公開されることを知る。正直「パルプ・フィクション」とか「キル・ビル」の方が好きなのだが、「レザボア・ドッグス」大好きな大学時代の友人の熱情にほだされて「観てみるかな~」ってなった。そいつんちで2人でVHSで観たんだったかな、LD(笑)で観たんだったかな。そいつは黒いスーツにやたらハマっていたけれど着るといつも「葬式か?」と聞かれ閉口していた。そりゃそうなるわな。

 まあそれはいいか。
 1月5日(金)から封切り。大阪市ではシネ・リーブル梅田となんばパークスシネマ。シネ・リーブル梅田で観ようと思うと2,000円。たっか~。会社が加入している福利厚生サービスで検索すると、1,300円で観られるので申し込み。しかし、TOHOなどの場合は配信コードタイプなので、決済後6時間でコードが送られてくるのに対し、シネ・リーブル梅田(テアトルグループ)ののはチケットが郵送されてくるタイプ。1月13,14日に観たかったのだがチケット届かず。サイトには「終映日未定」とあってハラハラしていると、16日頃届きました。そして19日からの1週間も公開が継続されてました。良かった~。

 19日は急に東京へ出張になり、泊って翌朝早々に帰阪。11時前にシネ・リーブル梅田に行き13:25の回のチケットゲットです。1日1回の上映ですけど。

 上映時間。けっこう人が並んでました。老若男女って感じです。パンフレットも売ってました。1,200円。高いですね。そこまではいいや(笑)

 9列しかないシートだったので最後列を取りましたが、スクリーンが小さかったのでそこまで後ろでなくって良かったです。5,6列目が没入感という観点では良かったかも。例によってネタバレです。

 ん~、みんな若い!タランティーノが特に(笑)。マイケル・マドセン痩せてる(笑)。

 徹底して低予算だな。冒頭のレストラン、倉庫のシーン、ジョーのオフィス、ファミレス、バー、警官から逃げる街中、屋上、Mr.オレンジの部屋くらい?宝石店の強盗失敗のシーン映さないところが特にね。舞台で再現できそうな。

 話の筋はほとんど覚えていなかった。「なんでピンクなんだ」「ゲイだからだ」「ブラウンはウンコの色だ」くらいしか覚えていなかった。

 そして全滅してたイメージだったけどピンクは生きていたのだね。
 Mr.ブルーは冒頭のチラ映りしか出番なしだね。セリフもない?のがブラウンと違うところか。
 印象的な最後の3すくみのシーン、よくよくみたら「エディってなんでやられてるんだ?」って思ったけどあとでググったら、ホワイトがエディに撃たれながらも撃ち返す予定が装置の不具合で同時に着火したんだとか。2作目以降のように予算があったらやり直してたでしょうなぁ。それも含めて味があっていいですね。

 耳切り落とすシーンはカメラの外で行われていたりして、暴力の描写も後年ほどじゃないですね。でもMr.ブロンドはヤバい。

 Mr.ホワイトのアップになり、銃声が数発鳴り響いて終わるラストは覚えてなかった。Mr.オレンジがおとり捜査官だったことも覚えていなかった。30年前じゃしかたないかな…。ほぼ初見の楽しみ方でした(笑)

 近くにいた20代くらいのカップル「めっちゃおもしろかった~」言ってた。そうだろうそうだろう。

 ノスタルジー含め8.5/10。シネ・リーブル梅田にて

入場時にポストカードもらいました。

【追記~忘れてた】

・右耳をそぎ落とされた上、エディに打ち殺された警官、なんか裏設定があったような(「クエンティン・タランティーノ~」で言及されてた気がする)。覚えてないけど。

・今年は「テルマ&ルイーズ4K」が上映されるらしいです。未見(近いうちに観るつもりだけど)だし、映画館に観には行かないだろうなぁ、多分。

 

reservoir-movie.com

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【映画】「機動戦士ガンダムF91」鑑賞(家で)

 連休の最終日は、BS12で昨年末放送していた「機動戦士ガンダムF91」を鑑賞しました。既述の通り小生まだAmazon prime等のサブスクを利用しておりませんで。

 「F91」が公開されたのは…1991年ですか。だからF91か。どうにもMSのデザインがいただけなくてですね。出渕裕さん、永野護さんデザインに惹かれ、原点回帰の大河原デザインが当時古臭く感じられたんですね。そして複眼になったクロスボーン・バンガードのMSのデザインがまたいただけなくて。「土偶か?」思いましたな。ええ。肝心のF91のデザインもしっくりこない。腹部に施されているラジエーターみたいなのがどうにも。
 何より本作の新機軸、ビームシールドってやつがどうもね…。今も好きになれませんが。「発生してる真ん中の部分やられたら終わりじゃね?」って思うんですよね~。

 ということで発表された時点で興味を失った「F91」(「えふきゅうじゅういち」と読み続けていましたが「フォーミュラナインティワン」が正解なのですね!)、ずっと未見でした。
 去年?「バンダイチャンネル」が登録100万人越え記念で24時間限定?で「F91」を無料公開していて観ようとしたのですが、序盤で眠くなってやめてしまいました(旧友が死んでしまったあたり)。今回は録画したものを日中にトライです。

 う~ん、なんざましょ、この「クロスボーン・バンガード」という組織は。「シャアの反乱」から30年も過ぎている、ともいえるし30年しか経っていないともいえるがこの規模感で、連邦より画期的なMSを開発して…って。ジオン軍は第2次世界大戦時のドイツを思わせるデザインですが、「クロスボーン・バンガード」は更に時代がかっているのかな。「高貴な身分に生まれついたものの責任」(ノブレス・オブリージュ)を引き合いに出してくるところなんかも時代がかってるなぁと思いました。この「高貴な生まれ」の人たちは1年戦争から「シャアの反乱」まで何してたんですかね(笑)。世界観にやっぱり違和感あるわ~

 シャアの焼き直しに見える、セシリーの父親の鉄仮面も、なんかウルトラセブンに見える(笑)。そして声が聴きづらい(老化のせい?)。そして強化人間なんかい!

 シーブックのクラスメイトだったセシリーも「高貴な生まれ」の人で、クロスボーン・バンガードに引っ張られて元帥?である祖父に再会してあっさり組織の人間になる。ビギナ=ギナを操縦したりするけどシーブックと戦場で会ってあっさり共闘。この辺あっさりしすぎていると思ったが、「10代なんてそんなもの」ってことか?クェスとか。てっきりまた戦場で出会い、戦い、敗れる(死ぬ)展開が待っているものだと思っていましたよ。

 そしてビックリしたのはこれ、未完なんですね!売れたら3部作にでもするつもりだったのかな…。続編はマンガ『クロスボーン・ガンダム』で展開という寂しい作品。ヒットしなかったんだろうなぁ。さもありなん。「F91」のポスターにも「第1章」とうたわれていますね。ラフレシアとの戦いで既に中破してるし(クロスボーン側に「戦闘不能状態」とか言われちゃってた)。続編があったらパワーアップパーツでもつけましたかね。

 鉄仮面の乗っていた「ラフレシア」が線対称・点対称だったため、零式艦上戦闘機のエンジン、栄を連想しました。

 フロンティアIの市民を殺戮した対人兵器「バグ」が、姿は違えど今のドローンと機能が同じだなと思いました(AIによる追跡・攻撃)。こんなに小さいとMSでも落としにくかろうね。

 ビームシールド、小さくなったMS(14~15m、7,8t)という設定はその後の「Vガンダム」(これは学生時代に観た)に継承されていますね。ビームサーベルを持った手をずっと回転させる演出も本作が初めて?(「Gガンダム」とか観てないから確信はない)
 そういえば。敵側のデザインもクロスボーンに引っ張られていた、かなぁ?
 14~15mでコアファイターシステムだったんだね、Vガンダム

 もう一回観ることはない作品、だなぁ。6.5/10(ガンダムにつき甘め)

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【映画】「ダークナイト」鑑賞(家で)


 ついに、やっと、「オッペンハイマー」日本公開決定ですね。嬉しゅうございます。そんなこんなでノーランチャージ。「ダークナイト」を連休に鑑賞しました。

 「バットマン ビギンズ」が”エピソード0”的なものだとすると、「ダークナイト」が真打ちですかね。なにせジョーカーが出てくるんでね。ヒース・レジャーって「~ライジング」の後亡くなったんだと思ったら「ダークナイト」公開の時点で亡くなっていたんですね。「ジョーカー」でのホアキン・フェニックスの演技が絶賛されましたが「~ライジング」ではどうなんでしょうか。(検索する)…出て来ないっぽいんですね。そうですか。

 さて、映画です。冒頭の銀行強盗のシーン。遣い走りの強盗達が役目を終えた仲間を殺していく。犯罪者すらそんなカオス状態?と思ったら実行犯の中にジョーカーがいるという出だし。面白いですね。

 夜はバットマンが出るから、と昼間会合するマフィアたち。お化けが怖い子供みたいですが、実際にいるんだから笑ってもいられないですな。会合中に現れるジョーカー。報酬は没収された資金の半分でバットマン退治を申し出る。

 一方新任の地方検事デント登場。ブルースの幼馴染レイチェルの恋人である彼をブルースは信頼。「真のヒーローが現れた」とバットマンをやめる決意をするが…

 う~ん、確かにヒース・レジャーのジョーカーはすごい。狂気も感じる。「金が目的なんじゃなくて、社会が混乱することを楽しむ人種がいる、理性ではそれらに対抗できない」などのテーマには深みがある。けど…

ノーラン感ないな~(涙)。なんでこれ受けたんだろう?と「ビギンズ」の時同様思いました。

 あ、でも脚本はノーラン兄弟なのか。前述のジョーカーの価値観、レイチェルと顔半分を失ったデントが”暗黒面に落ちる”=ジョーカーの勝利、それを阻止するためにバットマンがデントの罪をかぶって逃走エンド、といったところには感銘を受けました。元々アメコミって負を背負うところがある(と多少知っている)けど、バットマンが背負った十字架は重いな。だから「ダークナイト」なのか…。映像にノーランらしさはないけど、脚本には満足いきました。ジョーカーの手際が鮮やかすぎるけどね。レイチェルとデントが拘束されていた場所はわざと逆に伝えたわけだよね。

 ジョーカーの脅迫をきっかけにブルースはデントに惚れ込みバットマンをやめる決断をする(正体を明かそうとする)。デントは今後もバットマンは必要、と記者会見の場で「バットマンは自分だ」と公表しブルースをかばう。このあたり胸アツ。レイチェルは怒ってたけど(笑)

 バットマンの正体を公表しようとしたコンサルをトレーラーが狙うシーン、ブルースがランボルギーニで間に突っ込んで阻止。強奪したトレーラーのコンテナから、デントを狙ってジョーカーが放ったロケットランチャーをバットモービルでダイブして阻止。無茶苦茶だ(笑)
「ああ、バットモービルが…」って思ったらコア部品だけでバイクに換装とはね。スゴ。次作では復活するんですかね?

 顔の左半分に火傷を負い、憎しみのあまり皮膚移植も拒むデント。左側は組織がむき出し、眼球もむき出しですが、乾かんのかね(笑)。あそこだけ急に「ダークマン」とか「インビジブル」みたいなB級感でてきて参った。キレイに半分失いすぎでしょ。またデント役のアーロン・エッカートの顔の作りがああいうことするのに適しているね(笑)

 忍者の修業をしたブルースは別として、ジョーカーも含めて生身の人間感が他のヒーローものに比べると強いですね。ブルースの体も傷だらけだしね。

 市民たちを満載したフェリーと囚人たちを満載したフェリーの両方に爆弾が仕掛けられていて、互いを爆発させる起爆装置が手渡される。それでもお互いがお互いを爆破させようとはしなかった、というところが希望・人間の善性を表わしているのかもしれないけどこんなに犯罪者だらけ、汚職警官だらけのゴッサムシティはとっとと出て行った方がいいと思うんだよね(笑)

 市に絶望しても、国に絶望しても出て行かないで個として戦うのがアメリカ人かな。いや、「イヤなら出ていけ」って言われて、というか言われるまでもなく出ていける人っていうのは洋の東西を問わず一握りであろうな。

最後にそんなことへも思いを巡らせました。8.0/10

warnerbros.co.jp

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