好きだったんですよね~、前の「プロジェクトX」。
「水戸黄門」のような番組テンプレート、「スブの素人」「絶望的、だった」「○○の鬼、と呼ばれる男がいた」「前代未聞のxxxx」...etcの常套句たち。
「日本人って本当にこういう判を押したようなモノ好きだよな~」って思いながらも、その一人として絡めとられるというミイラ取りがミイラになる的な。自覚的ミイラ取りとでも申しましょうか。「プロジェクトX」レビューページ「エクスマニア」なるサイトを立ち上げて、何エピソードか上げていたと思うんですが、いつからか忙しくなってやめました。いつの間にか見なくもなりました。サイトもなくなったようです(※利用していたinfoseekのサービス、2010年中に終了してました)。
あの番組もマンネリ&ネタ切れだったんでしょうね。感動を演出する捏造(なのか曲解なのかやらせなのか)もあったようで。今にして思えば潔くネタ切れを認めて一度やめ、「シーズン2」的に継続していけばよかったのかもしれません。
その「プロジェクトX」が復活するというのを知った時、複雑な感情が沸き起こりました。どっちかというと「もういいんじゃない?」成分強めの。放送が近くなってくると、語りが田口トモロヲ、主題歌は「新・地上の星」というではないですか。異常、偏執症的ともいえる旧作への寄せ方です。別の興味がわいてきました(笑)。とりあえず第1話を録画。
第1話は東京スカイツリー。旧で東京タワーやったことのブースト版的な意味合いなんでしょうか。見ました。デジャブとも言える既視感がすごい…。「他チームの仕事の早さに、愕然と、した…」出た!トモロヲ節!「新・地上の星」はキーが変わった?歌唱がややあっさりしましたかね。作りのテンプレ感、変わらなさ感は半端なく、「ああ、この飲み会の後仲良くなるんだな」「ああ、きっとこの奥さん完成前に亡くなるんだろうな」というフラグ立ちまくり。このわかりやすさがまた、NHK視聴者層に安心感を与えるんでしょうなぁ。こりゃ「新」じゃなくて「続」でしょ。名前負け(?)
でも、旧シリーズでたびたび武勇伝みたいに取り上げられた「会社からはボツくらったけどその後もこっそり開発してた」みたいな話は21世紀的には完全にコンプラ違反事案で下手したら解雇されかねないのでそういうノリで放送すると今シリーズは短命で終わっちゃいますよ~(笑)
「新」の第2話は録画忘れて、第3話。三陸鉄道復興の話。ここにも勝手に着工の発注書に判を押したみたいなエピソードあるけど、これも「(社長の)○○には、国からの補助が出る算段があった」くらい補助線引いておかんと(実際に補助金出てるし)。せっかく出てくれた元社長がバッシングされかねないですよ。
こんなテンプレだ、「水戸黄門」だ、言ってるオイラですが、やっぱり三陸鉄道が全線開通なって、地域住民に「おかえり」などと言われている様を見ると、ちょっとウルウルっとしてしまったりするのでたちが悪いです(笑)。理性と感情は別ってことでしょうなぁ…
そんな感じで師弟関係をうたった明石海峡大橋まで見ました。そうか、瀬戸大橋と別で、明石海峡大橋は’98年かぁ。
海難事故が多くて橋・トンネル作るというのも取り上げるケースが多い難工事・大工事ですね。
3度見て気づきましたがスタジオのソファセット(ベンチセット)、「X」のロゴ状になってる!斜め上からのパンで分かった。これ、ホント異常な愛情!病的!オイラも病的だったからわかる(笑)
18年前視聴していた際はVHS録画でした。今はいいですね、1.3倍で見るといいですね。1.5でもいけそうですがオイラの使っているパナソニックディーガは音声が出るのが1.3倍までです。一応中島みゆきさんに敬意を表して今のところ主題歌は普通スピードで。そのうち飛ばすかもだけど。
とりあえず継続して視聴していくつもりですが、黒四ダムとか、旧でやってたよね?(VHSは「旧作アンコール」らしい)
【追】
「友に誓った電気自動車」として世界初の量産EVリーフを取り上げているけど、確かに世界初かもしれないけど、天下取ったわけじゃないんだよね…。取り上げる素材として違和感あり。