6月は6月8日~22日の「文楽鑑賞教室」と6月11日限定の「大人のための文楽入門」の2種のイベントがありました。
「文楽鑑賞教室」の方は「五条橋」から「解説 文楽へようこそ」ときて「仮名手本忠臣蔵」。
「大人のための文楽入門」の方は「解説 文楽入門」から「仮名手本忠臣蔵」。同じ4,000円なので、できれば「文楽鑑賞教室」が良かったけどチケットが取れなかったので「大人のための文楽入門」をゲット。
今日11時開園のところを10時半前に到着。A5判の冊子2つがついてました。例によって音声ガイドも申し込みます。いつもは800円のところ今回は500円。
第一部の文楽解説は、太夫が同じセリフのキャラによる話し方の違いを披露。
その次は三味線についての解説。
続いて人形遣いの解説。ここで、解説は写真OKとコメントが(最初から言ってよw)
こんなトークショー感。
3人で人形遣う人形劇も、メインが顔出して遣うのも世界的に珍しいとか。
3人で遣うようになったのは約300年前、1734年のことだそうな。もとは1人遣いが、脚本が複雑になってきたからだとか。
首のところに引っ張る仕掛けが5種?あるそうで…
眉毛あげる、右にらみ、左にらみ、口開ける…あと目閉じるだったかな?
衝撃は人形です。こんな状態なんだって。主遣いが頭部と右手、2人目が左手、3人目が脚だそうな。もう少し骨組みみたいなものがあると思ってた。
女形に至っては、脚がないんだとか。遣い手の指で着物をつまんでそれらしくしてるんだとか。
着物を着せるとこれですよ。いや~わからんもんですな。
服や手ぬぐいを噛んで悔しがる演出のために口のところに針がついてて、そこに袖やら手ぬぐいやらをひっかけているそうです!
2人目の方が主遣いより遠いので、左手には上腕部があり、さらに差し金という棒を使うんだとか。「○○の差し金(黒幕)」というのは浄瑠璃からきてるんですってよ。
いや~面白い。
15分の休憩後、「仮名手本忠臣蔵」。配布の冊子に前段のエピソードがマンガで掲載されています。当時は本当の話をそのまま脚本にできないので前史(南北朝)という設定、吉良上野介は高師直、浅野内匠頭は塩谷判官、大石内蔵助は大星由良助という名前になってるんですねぇ。
刃傷沙汰の部分も見ごたえあったけど、塩谷判官の、大星を待ちながらの切腹のシーンは見ごたえありました。
城明け渡しの段の、重い足取りながら城を離れていくと背景の城がパタンと折れて遠景になる演出も感心しました。色々な工夫がありますねぇ。
「仮名手本忠臣蔵」もトータルでは12時間もある大作だそうです。
今回は客席9割は埋まってました。解説だけ聞いて帰るおじさんもいました。贅沢ですね…
「大人のための文楽入門」、アンケートに答えたら、ハンドタオルもらえました。
次は7月の「妹背山女庭訓」の最後の幕ですね。