なんてことのない日々

つれづれなるままに、思ったことを書きましょうかね。凝った構成はやりません。インデックスとか。そんな時間はかけたくないので。ほぼプレーンテキストでやっとります。

【イベント】国立文楽劇場にて「曾根崎心中」鑑賞

 宝塚帰りでなんばへ。ちょっと時間をつぶして18時半からの「曾根崎心中」を観に行きました。上演終了まであと2日です。予報通り雨降ってきてましたね。なんばwalkはお酒を飲む人たちで行列だらけでした。生が330円と380円とか、いいですね…。

 これは「妹背山女庭訓」でしたけど、一応。入口右手奥のフリースペースでミステリ読んでたらいつの間にか開演10分前、何やってんだか。音声ガイドを借りて慌てて入場です。外国人(西洋人)の観客が結構いましたな。パッと見10人以上。

 とか思ってたら私の隣に座った2人も外国人でした。音声ガイド、英語なんだろうか?

 さてさて有名な「曾根崎心中」。江戸幕府から上演禁止にされたとはなんとなく知っておりましたが、脚本と違って三味線の方は譜面がないので廃曲。昭和20年代に復活上演されたのは歌舞伎の方が先で、当時の(三味線の)名人が作曲(というのかな)したんだとか。アーカイブって重要ですね。いまは動画も残せていい時代ですね。

 今年は作者・近松門左衛門の300回忌に当たるそうで、その記念上演だそうです。文楽協会創立60周年にもあたる年だそうですね。

 そしてお初を演じるのはあの人間国宝桐竹勘十郎さん!「ワルイコあつまれ」ゲスト回でも見ましたよ!(素人の私が見ても、違いは感じられないでしょうけど)。

 手代・徳兵衛が進退窮まる「生玉社前の段」、お初が縁側に徳兵衛を匿って死の覚悟を徳兵衛に問う(有名なシーンだとか)「天満屋の段」、そして心中を遂げる「天神森の段」からなってます。途中の休憩時間はありませんでした。舞台間の準備は長めでしたな。

 手代・徳兵衛は伯父がやっている醤油問屋に勤めていて、店主の姪との持参金付きの縁談を徳兵衛の継母と決めて持参金を継母に渡していた。お初と恋仲の徳兵衛は本人を外してそのような縁談を進めたことに怒り、叔父に断りを入れたら叔父も怒って持参金を7日までに返せという。徳兵衛は田舎まで帰って継母から持参金を取り戻したのだが付き合いのある九平次から一生のお願いと頼まれ、3日までの猶予としてその持参金を貸してしまうのだが証文に押した判に細工がされていて反故にされたあげく、証文捏造の汚名まで着せられてしまう…

 庶民も自分の身の潔白を証明するのに死を選ぶ社会なのですね…。

 「天満屋の段」では一旦休むふりをして白装束に着かえたお初が天井の灯りを消そうとして階段から転げ落ちるシーンがあったが…ケガせんかったのですかね。

 「天神森の段」では長く歩くシーンがありますが階段から落ちて大丈夫だったんですかね。「天神森の段」では梅田橋を渡ってから背景の絵がスクロールして、上手から下手だった移動線が下手から上手へ変化するなど、舞台にも工夫がありました。

 太夫と三味線も、「天神森の段」では太夫4名、三味線5名と破格の人数!大作だからなんですかね?最初からだったんでしょうかね?

 今回も「徳兵衛は二枚目タイプの○○の頭(かしら)、九平次の頭は悪役の~」みたいな解説もあり、お初の頭は目を閉じる仕組みもついていたようです。ん~、双眼鏡で観たい!

 演出では「天満屋の段」で上手の、店の店外で徳兵衛とお初がやり取りしているシーンで下手の天満屋の相部屋(?)で友朋輩の遊女たちがキセルを使ったり、櫛を差し直したりするシーンや、「生玉社前の段」での徳兵衛と九平治の取っ組み合いのダイナミックさなどに感心しました。

 心中って、勝手に水に飛び込むイメージでしたが、脇差でお初を刺し、その後自らの首を突く(切る?)というものでより生々しいですね。

 1時間40分もあったとは思えない密度でしたが、隣の外国人のうち1人は退屈そうでした(笑)。相棒に連れてこられたのかもしれませんね。

 つい、桐竹さんを見てしまうもの良し悪しかな(笑)

1階のロビーにて。前回は気が付かなかった。

発券機の隣の展示。前のと違う気がするけど、前が何だったかわからない。

そしてこれはなんだ?遣うのか?

いや~、文楽貧乏の4月が終わった…。次は6月の文楽教室にて「仮名手本忠臣蔵」。楽しみです。

【追記】

 昨年仕事で行ったあたり、「お初天神」って件の心中から命名された地名なのか!あの辺が江戸時代は森だったとは…。

 そして「妹背山女庭訓」の方は同じく人間国宝吉田玉男さん、吉田和生さんが遣っていましたね。