図書館シリーズです。
「オッペンハイマー」欠乏を埋めるためのC・ノーランチャージです(?)
例によってネタバレ含みます。
映画館で観て以来、13年ぶり!内容をほぼ忘れてた。ので楽しめた。
街並みがぐわーっと湾曲するシーンは序盤だったか。
無限階段のシークエンス、記憶になかった。エッシャー好きなのに…
夢にアクセスして情報を盗むだけでなく、思想を植え付けるインセプション、恐ろしい。設計士、調合師、などの役割があるのも面白い。
ターゲットの人物の身辺調査はいいけれど、「(自室の)カーペットの素材が違う、だからこれは夢だ」で失敗を責められるのはツライ(笑)
これは初見の時に思ったけど、第1階層の夢でクルマが揺れたりする/横転/落下で第2層の夢の世界が傾いたり無重量になる。おもしろ~い!横転してる時のホテルの中のグルグルスゴい。撮影がすごいよね。CG嫌いなノーランさん。
そして第1階層の3分は第3階層の60分?なにそれ?どうしてこんなことを思いつくのだこの男は。全く。天才かよ。天才だよね。ええ。
夢で情報を盗まれないトレーニングを積むと、侵入されてもハンターみたいなやつが対抗してくる。これも面白い。コンピュータの世界のハッキングみたいなもので、そこまで意識してトレーニングする人そんなにいなそうだけど。盗まれてから「トレーニングしとけばよかった!」って(笑)
ハリウッドの悪しき風潮、弾丸が当たらなすぎはノーランも継承。追いかけられてるコブ、弾当たるっしょ(笑)
第1階層の夢でバンが銃撃されまくってるけど運転手死ぬし寝てる誰かに弾当たらん?
コブは無事ミッション成功してアメリカに戻れたわけだが、企業から追われなくなったわけではないよね?
義理の父はなぜアメリカでコブを出迎えた?アメリカ国外の大学の教授(講師)だろ?ちょっとここは気になった。
夢の中で嫁はんと50年過ごす。スゴい。現実はどれくらいの時間になるのかわからんけど、「そろそろ子どもたちの様子見に一旦戻ろっか」とかならんかったのだろうか。ネグレクトカップル(笑)
「設計士」の子(アリアドネだ。こりゃまたアリアドネとはね。)が横恋慕してる風でもないのにコブの人生(妻のトラウマの克服)にやたらコミットしてくるところが引っかかったな。好きなのでなければ他人がそこまでしないのでは?
図書館ではもうノーラン作品がない。次は手元にある「インターステラー」のDVDでも観ようか。「ダークナイト」まだ観てないな。タランティーノ作品も観たいな。秋の夜長のシネマ坊主が続きそうです。坊主じゃないけれど。
8.5/10