なんてことのない日々

つれづれなるままに、思ったことを書きましょうかね。

【映画】「オールド」鑑賞

 日曜日はM・ナイト・シャマラン監督作品「オールド」鑑賞してきました。

 とあるビーチに出かけた複数の家族が急速に成長/老化していく…
って何それ、そんな設定シャマラン監督か荒木飛呂彦先生しか作品にできないっすよ(※)。スタンド「グレイトフル・デッド」じゃないですか!

 てな感じでその設定が気になって観に行った次第です。以下ネタバレ含みます。

 

 とあるリゾート地にやってきた家族が主人公。夫婦はこの旅行が終わったら離婚を子供たちに発表しようとしており、妻は腫瘍を抱えている。そんな二人の関係をなんとなく感じている11歳の娘と6歳の息子。

 朝食時に支配人に絶景のプライベートビーチがあると誘われ、喜んでバンに乗り込んだのが運の尽き。

・特有の物質を含有する岸壁に囲まれたビーチでは、その物質の影響で30分で約2年分、1日で約50年成長/老化が進む

・あまりにも変化が激しいため、体が順応できずに通ってきた道を戻ろうとしても失神して戻れない

・それくらい経過が早いので、切り傷(ナイフ・メス)なども一瞬の出血の後、傷がふさがってしまう

・髪の毛や爪は細胞が死んでいるので外見はあまり影響を受けない

 そんな設定の中、様々なグロテスクなことが起こる。6歳同士だった男の子と女の子が寝そべって話しているうちに16歳の少年少女になり子供ができるというシーンが個人的には一番おぞましいと思った。朝まで6歳だった息子・娘が昼には出産って親の心がついていかないよ。
 15分くらいで産気づき、あっという間に出産するが一瞬床に置いただけで息をしていない状態になり死んでしまった。「赤ちゃんが成長するにはあまりにも過酷な環境だ」ってそりゃそうだよね。「ずっと生きられたら何秒に一回排泄したんだろう?」と思った。そういえば大人たちにはほとんど食事のシーンがなく、排泄に関するセリフは一度もなかったがそのへんはどうなんだろう。

 このリゾート地は製薬会社が運営していて、プライベートビーチへ案内するのはなんらかの持病を持っている人の家族。(多分)ウェルカムドリンクのカクテルに新薬が含まれていて、投薬後の経過を観察するためにビーチへ閉じ込め外部からカメラで監視。全員が死亡したことを確認して薬効を検証する(てんかん患者が16年にあたる期間発症しなかった!)など。
 亡くなった後は家族の住宅に侵入し、当リゾートを調べた形跡を抹消する班まである徹底した組織犯罪。確信犯というか故意犯

 この製薬会社は当然儲かっていただろうけど、その成果は難病に苦しむ患者たちにももたらされていたわけで。生き残ったきょうだいも11歳と6歳だったのに一夜にして5,60歳代になってしまい、人生のいい部分をあっという間に失ってしまった。人生の折り返しを過ぎたオイラからみて、可哀想すぎる。死ぬよりましかもしれないが、勝者のいない救いのない話…

その他
・野天でメロン大の腫瘍を摘出してもらって助かった妻。転移してなくて良かったですね。転移してたら終盤の夫婦の終焉のシーンは迎えられなかった。
・病院の院長先生は娑婆で暮らしていたらアルツハイマー病になっていたということですね。あのような密室状態であんな妄言が始まると怖い!
・そして破傷風怖い!敗血病かな?「錆が血液に入ったら毒よ」だって

 こんなに劇的な変化は起きないにしても、世界中にはこんな風に人体に影響のあるスポットは点在しているのかもしれない。パワースポットだって何が起こっているかはわからないし…。

 オチも含めて、予想のできない話でした。8.0/10

【追記】

※ M・ナイト・シャマラン監督作品にしては珍しく、原作があるそうです。3人の娘にプレゼントされた『サンド・キャッスル』というグラフィックノベルだとか。ということは、「って何それ、そんな設定シャマラン監督か荒木飛呂彦先生しか作品にできないっすよ」は
「って何それ、そんな設定『サンド・キャッスル』の著者か荒木飛呂彦先生しか作品にできないっすよ」になりますね(笑)。

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