なんてことのない日々

つれづれなるままに、思ったことを書きましょうかね。凝った構成はやりません。インデックスとか。そんな時間はかけたくないので。ほぼプレーンテキストでやっとります。

【映画】「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」鑑賞

 まだ「オッペンハイマー」の情報が出て来ないですね…。困りました。

 今週末、出張で東京&近郊に行っていたので宿の近く、TOHOシネマズ日比谷で「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」鑑賞しました。もうだいぶ小さいハコになっていました。例によってネタバレを含みまする。

 一言でいうと、めちゃくちゃ胸くその悪い話ですね。昔の西部劇に出てくるような悪いボスが君臨している町って感じの。

 ルーツの土地を追われてオクラホマにやってきたオセージ族の人々は、その土地で原油を掘り当てる。全員を共同権利者としたことによって一族全てがリッチな一族に。その利権を狙って白人たちが陰に陽に工作を行っている。その土地の有力者がヘンリー(デ・ニーロ)。自らを”キング”と呼ばせている。そのヘンリーを頼って、第一次世界大戦から引き揚げてきたアーネスト(ディカプリオ)はこの街に居つく。そしてオセージ族の娘モリーと出会い、夫婦となるが…

 ってことで実在の人物をベースにしているんでしょうが、まあ正に”不肖の甥っ子”って感じで、「俺は金が好きだ!」とか言って小さい悪事に色々手を染める。覆面強盗でオセージ族から貴金属を奪うも、ギャンブルであっさりすってみたりチンピラに自分の車盗ませて保険金請求しようとしてバレたり。悪事に向いてなさそう。

 モリー達4姉妹と母親、モリーの家族には5人の権利者がいるのだが、1人また1人と命を失っていく。病死、殺害、爆死(母は老衰)。

 地元の保安局は捜査せず、オセージ族が雇った探偵はアーネスト兄弟が殺害。ワシントンに陳情に行った、オセージ族と結婚した白人も殺されてしまう。

 さすがに爆死はやりすぎで、オセージ族が大挙してワシントンまで出向き(献金して)大統領と対面。そのことによって連邦捜査官が動き出す…

 今の目線だと「うわ、連邦捜査官来た」ってなるところを、FBI結成前なので私立探偵程度にしか考えていない当事者たちのリアクションが興味深い。

 ヘンリーにせよアーネスト兄弟にせよ、汚れ仕事のさせかたが粗い。支配していた地域だからできる業だったのかもしれないけれど。口封じのために強盗できる銀行・店の情報を教えて返り討ちとかもひどいけど、生き残って捕まって吐く、という可能性は考えんのだろうか(笑)

 テンポよく話が展開していくので3時間半もあるようには感じなかった。膀胱も全然大丈夫だった。冒頭、4姉妹がアーネストの顔を評してやれコヨーテだのヘビだのって言っていたが、その後のアーネストの行為を象徴しているようで後から唸った。

 ダメ男アーネスト(レオ様)口をへの字にしてボスの叱責・指示を受ける姿はなかなかない名(迷?)シーンかも。それが多数(ダメ男なので)。フリーメイソンの会議場で叔父から尻タタキにあうのも珍シーン。あとレオ様のガタガタの歯はメイク?だよね?

 妻のことを本当に愛していたとして、その兄弟の殺害・証拠隠滅には加担とか、死んだ母親の墓を暴いて貴金属抜くとか心理がよくわからんヤツだったな。糖尿病の妻によくわからん薬剤注射してあからさまに悪化しているし。妻は愛しているがキングには逆らえない、そんなところなのか?

 オセージ族の方も「これ以上白人と結婚さすな」ってルール作るとか、衰弱死した子の妹を同じ旦那に嫁がせるのやめさすとか、なんかなかったんですかね。もっと早く探偵雇ったりするとか。

 こんな”大量殺人”、保険金詐欺、その他諸々行って有罪になったヘンリーも模範囚でいずれか出所し、アーネストは恩赦。私刑に合わなかったなんて、オセージ族の人たち誇り高すぎ。いやはやスゴイ話だった。

 スコセッシ+ディカプリオ作品は「シャッターアイランド」「アビエイター」「ディパーテッド」と本作を観ていて、「ギャング・オブ・ニューヨーク」と「ウルフ・オフ・ウォールストリート」が未見でしたわ。けっこう観てるなオレ。スコセッシ+デ・ニーロの方は多いので割愛します。デ・ニーロさんはなんだか老化が止まったように思えるくらいこの10~20年見た目にあまり変わりがないような?
「ザ・ホエール」の怪演が話題になったブレンダン・フレイザーが弁護士役で出てますね。そうそう、ヘンリーのバックには石油会社の重役とかが大勢いて、アーネストに証言に立つなと諭すシーン、インパクトありましたね。あんなんありなんだ、アメリカの法廷…。

TOHOシネマズ日比谷にて。8.5/10

 この作品、エンド「ロール」ではなく、1画面1画面切り替え表示だったのが印象的でした。今後そうなっていく/既にそうなっているんですかね?

 また本作や予告で"Apple orginalr films"って表記・ロゴが散見されたのも印象に残りました。バンバン出資しているんでしょうなぁ。

 予告見てたらちょっと「首」観たくなった。「ゴジラ-1.0」も結構評判いいみたいですね。特にゴジラファンではない、「シン・ゴジラ」さえ観に行かなかった小生としては映画館で観ることはないのでしょうが。2000年以降でゴジラって8作も作られてるんですねぇ。「デストロイア」くらいまでのゴジラがひどすぎて興味なかった。館の番号を見間違えてローランド・エメリッヒ版の駄作を見たことはありますが(笑)

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