なんてことのない日々

つれづれなるままに、思ったことを書きましょうかね。凝った構成はやりません。インデックスとか。そんな時間はかけたくないので。ほぼプレーンテキストでやっとります。

【展覧会】【散策】【観光】「特別展 東福寺」~三十三間堂

 今日は7時には起き、8時過ぎの新大阪発の新快速に乗って京都へ。バスに乗って京都国立博物館「特別展 東福寺」を観に行きました。午後、亀岡に行きたくて早起きです。

 9時10分前くらいに着きました。30~40人くらい並んでました。9時つつがなく会場。悠々ですね。

本館ではなく…

平成知新館のほうでした。荷物をロッカーに預けて、3Fへ移動。

 3Fは開祖の円爾にまつわるものが多かった。頂相(肖像画)とか、書とか。法系図とか。13世紀の紙がまだ残っている(一部虫に食われてたりする)…。紙の保存性、すごいですね。

 中国の古文書も本国にはないものがあるというね…

 師から弟子に譲られる袈裟。随所に擦り切れた箇所があるものの、これも13世紀かと思うとすごいものですね~

 絵なんて油彩と違って、紙や絹に彩色でしょ(一部剥がれてしまっているものもある)。巻いて保存してたものが700年くらい残っている。すごいなぁ。

 大道一以の遺偈。84歳の時のもので両目失明してて、弟子に支えられながら書いたという。行が行になってなかったり、文字の角度が45度くらいななめってたりする。失明した人にそこまでして書かせるものなのか?とか。

 2階は仏教画が中心。吉山明兆作の五百羅漢図の修復が終わったと一斉に展示されていた。羅漢図見たのは芝の増上寺以来、あそこは一幅のみだったのでこれは尊い。一部の作品は剥落したままだったりしたので、これは直せないくらい劣化していたということなのだろう。

 明兆の作品と言えば、修復なった大涅槃図の部分レプリカが展示されていた。期間限定で東福寺で公開されているという。これは観に行かねば、だろうか…

 白衣観音図というのもとても大きい絵で、迫力がありました。紙(和紙)なんだよな~。

 1階は観音像、二天王立像、迦葉・阿南像、金剛力士像など。

これだけ撮影OKでした。明治期に焼失した仏像の左手。2mあるそうな。

 けっこうゆっくり、1時間半くらいかけて回りました。あまり混んでいなかったのですがおばさまたちが、展示物見ながら横移動してきてぶつかる、靴(少し)踏まれる、といったことが数回ありました。危ないですね、そのノリで後ろも確認しないで自転車で道路横切るんですね、気を付けてください。自分もそうならないように気をつけなくてはね。

 さて、次です。京都国立博物館はこれで4回目くらいなのに、なぜか目の前の三十三間堂に行ったことがなかったのです。なぜだろう…。

 小生高校の時弓道部に属しており、三十三間堂って言ったら毎年行われる大会が有名です(遠的って言ったっけな、忘れた。30年も前のことなのでね…)。

 なんでいかなかったんだろう?ということで今回は足を踏み入れました!

徒歩30秒。道路1本です。拝観料600円。

 券を買って見学者通路を通って左手。外の庭園から回ろうか、中から見ようか…

 中にしました。中は撮影禁止です。千手観音が千体?

 4人ほどの仏師が作った千手観音をモデルに千体作ったらしい。その後一部を火災で焼失して、再度作成したらしい。千体だよ?電ノコも電動ドリルもない時代だよ?すごい労力・時間・費用をかけたんでしょうなぁ。全部金箔だし…

 中央に千手観音座像を据え、左右に500体ずつ、合計1,001体。規則正しく安置された千手観音立像がどこまでも続く感じです。縦横斜め、揃ってます。壮観です。

 千手観音とはいうものの、実際は20本の手それぞれの法具で各50のご利益、20本×50で千に相当、ということらしいです。感覚としては「1,2,いっぱい」みたいな感じで「千」=「途方もなく多いこと」ってことらしいです。今でいう億万(長者)みたいな語感ということでしょうかね。

 最前列に国宝観音二十八部衆像と雷神図・風神図が並びます。45年にわたる修繕の結果、並びが変わったり名称が入れ替わったり、四天王像が四天仙像と変わったりしているのも興味深かったです。

 東福寺三十三間堂(蓮華王院が正式らしい)も九条道家が建立に関わったとか。実力者ですね…

 三十三間堂っていうからには33×1間(約0.6m)=200m弱なのかと思いましたが、お堂の柱が33本あることからつけられているそうで実際の長さは118mということです。それでも長いけどね。

 回廊の欄間(?)のところに「昭和三十年(古い30)弓道大会優勝者」といった額が年ごとに掲げられていて歴史を感じました。

 千体の観音様の裏側の廊下を通って戻りました。色々図説などが掲示されています。地震対策で地盤改良(的なこと)をして、制震構造になっているのですね。建物にも工夫があるそうで。建物は免震構造かな(厳密な定義は知りませんが)。

 高校の修学旅行生と鉢会いました。女子は歴女っぽいややオタなコメントが耳に入ってきましたが、男子は…(笑)
 この年頃の男子高校生は仕方ないですね。3,4人も揃ったらね。新卒くらいまではノリが残ってる感じですかね。

外側を散策していると、中ほどにこのような門が。特別な催しの時はここから出入りするみたいですね。

その向かい側の朱塗りの門。歴史を感じますね。高いなぁ。

北側から進んで南の端っこから振り返る。長~い。

角を曲がって裏側へ。ここが弓道大会の場所?118mフルに狙うのだろうか。
 普通の弓道は的(安土)までの距離は28mです。4倍強?45度で構えてみましたが届く気がしませんだ。初段どまり・30年強前の者の所感ですが。

北側まで戻って振り返り。こっちのほうが何もない分遠く感じますね。実に長い。

社務所付近にポスターが貼ってありました。こんな感じ。通路の一部に足場があって、1mほど高いところから千手観音の並びを角度を変えて眺めることも出来ました。

 本当に壮観だった。これはまた観に行きたいところですね。

 1時間弱で拝観終了。予定通りすぎ。内容もタイムスケジュールも大いに満足な散策となりました。

tofukuji2023.jp

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大涅槃図の特別公開は11/11~12/3だそうです!

三十三間堂 https://www.sanjusangendo.jp/

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