なんてことのない日々

つれづれなるままに、思ったことを書きましょうかね。凝った構成はやりません。インデックスとか。そんな時間はかけたくないので。ほぼプレーンテキストでやっとります。

【映画】「NOPE/ノープ」鑑賞

 8月は色々忙しくて、自宅も空けがちで、案件捕捉が遅れたんですよね。
 ちょっと気になる、観てみたい、と思った頃には9月も半ば。ご縁がなかったか、と思っていたのですが、この連休になにげに検索したらまだやってるじゃないですか!それもレイトショーありで!

 というわけで24日(土)に観に行ってきました。例によってネタバレです。

 ハリウッド映画撮影用の馬の牧場を営むOJは半年前に突然金属片が降ってくる現象により、頭部にコインが直撃した父を失う。

 父の代から牧場経営は厳しくなっていたが、OJの代でそれに拍車がかかり所有する馬のうち10頭を近所の牧場テーマーパークに売却することに。

 その頃から牧場には異変が起き、馬が怯えて厩舎から出たり、脱走したり。それを追いかける際にOJは円盤状の飛行物体を目撃する…

 というわけでUFO(今はUAPらしい)ものです。一筋縄ではいかないのがオフセットな挿話。牧場経営者の元子役ジュープが体験した、撮影中に共演のチンパンジー・コーヴィーが突然「キレて」起きた凄惨な事件。牧場の電気が点いているので消しに行ったらまた点く。円盤の乗組員かと思ったら近所の子供(テーマパークんちの子たち)。紛らわしい!

 それでも、OJが発言するより前に飛翔体が生物なのでは、と思いました。意外とない設定ですね。多分。

 そこからはいかに売れる動画を撮るかに移行するのですが、その間に牧場テーマパークで行われたショー(飛翔体を呼ぶ!)中にその飛翔体が飛来、観客・従業員・ジュープの家族40人が犠牲に。
 その夜OJ宅上空に現れた飛翔体は飲み込んだ40人の「血の雨」を降らせ、去っていった。事件を知った「不可能なものを撮る」撮影家ホルストも現れ、飛翔体を映像に収める作戦を練っていくわけですが

いくつか疑問が。

・空を見上げる→襲われるようですが、見上げていない馬も吸い込まれたよね?クライマックスでは最終形態(?)になったヤツから妹のエムを守ろうとして最初はOJが、電動バイクが復活してからはエムがターゲットになったけど、その切り替えは?そしてラストでテーマパークのバルーンを飲み込むけど、これは「目が合って」はいない。でも縄張り意識からの攻撃なんですかね?

・OJが馬の世話をしていて培った観察眼なのか、飛翔体が旗などを吸い込んだら気管を痛める、なんてコメントしていたけどそんな描写どこに?編集でカット?

・コーヴィーの事件の挿入はなにを意味していたのか?あの事件によって、ジュープは異種との交流(交感)に生涯興味を持っていたということ?元々”流し”だった飛翔体が、ジュープの餌付けか何かでこの地域にいついて縄張り意識を持った、という設定は面白いが。

・吸い込んだものから消化できないものが落ちてくるのはいいとして、真っ赤な液体が降ってくるのは…血、ですよね。血の成分は吸収しないんだ?数日たっても褐色にならないから血じゃないのかな?排泄物なのだからもっと違う色でも良かった気もする。月並みだが緑とか。月並みか。

・「不可能なものを撮る」ってまさかの「特攻」をしたホルスト、カメラごといったらだめじゃないすか(笑)。結局映像として残ったのはあの井戸から撮ったポラロイドと、電源落ちるまでの動画たち、くらいなのかな。

 UFOが生物だったら、というモチーフの映画ですが、都市部(文明下)で住人を襲うというのはリスクありますなぁ。有刺鉄線とか吸い込んでましたけど。人間で言えば画鋲とか釘・ガラス片とハンバーグ一緒に食べるようなものだろうか(ひぇぇ!)
 お腹が空くから餌を摂取するものの吸い込んだら内臓が傷つくというね…。いずれ弱って死にそうだ。

 「ジュラシック・パーク」や「ワールド」でもT-レックスが人間食べまくりますが化繊ごといってますのでいずれ糞詰まりで死ぬでしょうね。

 面白かったけど、飛翔体の内部だけはチープでいただけなかった。生物感ゼロ。そのくらいかな。
 飛翔体が近づくと電源が落ちるというわかりやすい特徴があったけど、なかったら最強で最凶のハンターだ…。

 イッちゃったチンパンジー役を演じるチンパンジーと共演する子役が怖すぎる。「もしこのチンパンジーが”発狂”したら?」って考えずにいられないよね?すごいプロ根性。いい具合に大人のジュープとも似ているし。

8.0/10。TOHOシネマズ梅田にて

ジョーダン・ピールの他作品が気になってきました。

nope-movie.jp