ポール・バーホーベン版のオリジナルを観たのは中学1,2年生の頃なんですよ、確か。
この前、「そういえばリメークされたんだったな」と思い出し、鑑賞しました。
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冒頭にロボットタイプが。おお、ED209はそのまま!ED208なる人型までいるじゃないか。オリジナルのED209はストップモーションだったけどこれはCGなので動きなめらかですな。
黒くスタイリッシュになったロボコップ、今回のも、最初のカラーは同じシルバーだったのね。
オリジナルでは刑事は死亡扱い。「ロボコップが自分のパパだ!」と生前得意だったガンスピンで子供が気づくシーンがありましたが、今作では「ご主人が助かる唯一の方法です」って開示、奥さんに選択を迫るところにリアリティがありますね。
ロボ部分が取り除かれると、思った以上に生身の部分がなく、頭部、肺、右腕、脊髄が途中までって感じ。生きられるんですかね(笑)。オリジナルではベビーフードを食べててなんとなくウヤムヤだった生命維持は、ドックみたいなところで血液を透析みたいなことして抗生物質投与、ブドウ糖注入、みたいな感じでリアリティはアップした感じです。
汚職警官に疎まれて主人公殉死、ロボコップ開発元の社長が悪役、ED209VSロボコップ、といったストーリーはそんなに大きな変更はないように思いました。冒頭の殺され方は違ったけど。
そしてやっぱり鼻から下はむき出しなんかい
・「またゲイリー・オールドマンがまともな役をやってる」って思う自分のゲイリー・オールドマン観が古いのかな?と思い始めました(笑)
・サミュエル・L・ジャクソンが過激なパーソナリティとして冒頭と最後に登場する。トランプ氏をイメージしたのであろうが、キャスティングした人もまさかトランプ氏がその後大統領になるとは思わなかっただろうなぁ。
・銃規制が進まないのなら、学校などの公共施設にはED209置いて、自動小銃持ってて警告に従わないやつは撃ってもいいんじゃない?
バーホーベンのオリジナルには、車を盗もうとしたら高圧電流で犯人が黒焦げになるという防犯装置のCMが挿入されるといったブラックジョークがありましたが(そんな車乗りたくねぇよw)、ロボコップのモデル同様ブラッシュアップされた映画にはそのような毒気のない、凡庸なSF映画に堕してしまったように思います。バーホーベンで、'80年代だったからこその作品なのかも。6.5/10
しかし、35年も前の作品のこと、よく覚えているもんだ(笑)
オリジナル版はコチラ
https://www.allcinema.net/cinema/25800