全然知らなかったんです、あのジム・ジャームッシュ監督が新作を撮っていて、それもゾンビ映画だとは。6月月初の出張時、ポスターを見て知りました。
コロナの第2派騒ぎが大きくなってきた昨今、HPをチェックしてみたらいつの間にか封切られていて、いつのまにか上映館が少なくなってる!
ということで観に行ってきました。
ゾンビ映画に対するリスペクトがあるのだろう。ゾンビそのものの行動は基本的にオーソドックス。でも「生前の生活に引き寄せられている」というセリフがあるように死ぬ前に親しんでいたことへの執着が興味深い。シャルドネワインだったり、コーヒーだったり、WifiだったりBluetoothだったりSiriだったり。
「なんでそんなに落ち着いているんだ?」「台本を読んだからさ」「俺は自分が出るところだけだぞ。ふざけやがってジム」
といったメタなところとか、ゼルダ・スウィントンが謎の剣豪だと思ったらUFOを呼び出して去って行ったりして回収がなかったり。やりたい放題だな。
セレーナ・ゴメスもあっさり襲われ、ゾンビ化防止のために生首になったりして豪華キャスト陣も無惨な最期。
”カイロ・レン”アダム・ドライバーの車のキーホルダーにはスター・デストロイヤーが!
ビル・マーレイの雄姿が見られたということで良しとしようか。
あれ、アダム・ドライバー×ジャームッシュはもう1本あるのか。今度観てみよう。
そもそもゾンビはなぜ人を襲い、脳やら肉やら食うのだろう。脳じゃない本作、襲われてもなかなか死ななそうですごく辛そう。6.5/10