先日、封切り3日目の「華氏119」を新宿で鑑賞した。
狭いシアターながら満席だった。
「観る『貧困大国アメリカ』といった風情で、知見としてはそう新しいものは多くはなかったが、フリントの鉛中毒の話はひどかった。オバマ登場でも、状況が好転しないとは…
銃乱射の現場に居合わせた生徒の動画、白人女のヘイトなどのインパクトは映像ならでは。活字とはまた違った印象を受けた。
トランプ現象を生み出した要因は、共和党も民主党も金の出所が同じになってしまったことだろうか。
民主党の予備選で、サンダースが勝っていたにもかかわらず、「ヒラリー勝利」とした民主党。これが特に衝撃的だった。
民主党の基盤である労働組合が強すぎるとGMみたいになるしな、難しいな、などと考えた。
民主党の新たなムーブメント、「普通の人」候補、どうなっていくのだろう。
冒頭の2016年大統領選挙に投票に行き、誰もがヒラリーの勝利を疑わなかった冒頭のシーン、遂に女性大統領が誕生すると感極まる女性活動家(?)の姿、印象的だった。
それにしても、マイケル・ムーア監督老けたなぁ。
トム様のアクション映画とかはパスしてこのような社会はドキュメンタリー映画を観に行くようになるとは、私もおじさんになったものだ。
8.5/10